抗ガン剤治療前に行くべきところ【口腔内膜炎対策】

第一回目の抗ガン剤を受ける前に行くべきところは、ウィッグ屋さんでも医療用帽子屋さんでもなくズバリ！
歯医者さんです。
告知後すぐに抗ガン剤が始まる人は治療開始まで時間が余りないのでできるだけ早めに虫歯や歯周病治療を済ませなくてはいけません。
抗ガン剤治療や放射線治療がはじまると、これらの治療による口腔に炎症が起こる口腔粘膜炎という副作用に悩まされます。
この口腔粘膜炎ですが、抗ガン剤を治療受ける患者の40％、骨髄移植を受ける患者の80％、舌癌や口腔底ガンなどの頭頸部ガンの放射線治療を受ける患者のほぼ100％が悩まさているのが現状です。

少しでも口腔ケアをして、副作用を軽減する意味でも虫歯や抜歯などの治療を済ませておく必要があります。
重度の口内炎のような口腔粘膜炎は、食事が摂れなくなるので、実際、免疫を上げる意味でも深刻な副作用の一つです。
是非、対策をとって乗り切りたいところ。
最近では、口腔ケアをすることで、手術後の肺炎や高齢者の誤嚥肺炎を減らせる効果があるとわかってきていますので侮れません。

口腔内膜炎対策のセルフケアとしては、
1）歯磨きは一日3回、毎食後30分以内に磨く。
2）歯ブラシは柔らかめの柄がストレートでヘッドが小さいものをおすすめします。（抗癌剤中は粘膜もダメージを受けます。
力強いブラッシングで歯茎を傷つけないようにして下さい。）
通常の歯ブラシの前に液体ハミガキを使っていました。高熱の時など、調子が悪いときでも液体歯磨きだけはしていました。
私が治療中に愛用していたのはこちら。↓　他にもいろんな味があり楽しめます。

3）うがいは一日3〜8回。　大体2時間に一度うがいをすることで口腔内の細菌を抑えられるのと同時に口腔内の保湿効果もあります。
4）喫煙は歯周病の原因となり口腔内膜炎を悪化させますので禁煙を。
等があります。
(※参照先：National Cancer Instituteよりhttp://www.cancer.gov/)
私の場合ですが、1度目の抗癌剤前には病院の勧めで歯医者さんへ　クリーニングのため行っておきました。（元々歯医者さんには定期的に行くので虫歯は小学生以降はありません。）
しかし、普段通りの歯磨きを使っていたので、1回めの抗ガン剤治療後、軽い口内炎になり、食事をとるのが苦痛になりました。
海外のサイトより得たアドバイスで　刺激の少ない幼児向けの歯磨きと柔らかめのブラシ、子供用のうがい薬へ変更ししたので、その後1年も続いた抗癌剤中は全く口腔内膜炎にはかからず、食事もとれました。
私が入院した頃は、治験で口腔内膜炎対策の薬を内服されている方がいらっしゃいました。もしかしたらすでに標準治療として使われているかもしれません。一度、主治医にご相談するのも一考かと思います。

【商品番号S058】

脱毛はだいたい2クール目を受けるころから徐々にはじまるので、ウィッグやスカーフ・キャップなどの購入は1クール目が終了後でも十分に間に合いますので安心して下さいね。

特に抗ガン剤治療中は、高額医療の連続です。
慌てて、高額なウィッグなどに手を出されませんように。
今日もお読み下さりありがとうございました。