週末は、夫が日頃より尊敬している知人が在宅緩和ケア・在宅医療をメインとするクリニックを開業されるということで、内覧会に家族で行って来ました。
—————————————————————————————————
緩和ケア病棟は、がんとエイズの患者さんしか入院できません。がんだけではなく、どんな病気であったとしても、安心して最期を迎える社会にしたい。この思いから、在宅緩和ケアを専門にするまつお在宅クリニックを開設しました。-(まつおクリニックのサイトより抜粋)
—————————————————————————————————
病院は患者を元気にさせて社会や家族のもとへ戻すのが使命だと思っていた息子は、「大変な仕事だね」と衝撃を受けていていたようです。
同クリニックは基本的には、訪問診療だそうですが、予約をすればクリニック内でも診てくれます。また、ガン患者だけでなく脳梗塞後遺症、神経難病、認知症などあらゆる患者を受けていれてくださるようです。
内覧会では持ち運びができるレントゲン機器やオペの器具などを見せて頂きました。
美味しいケーキと院長の松尾先生のさわやかな笑顔と会話に迎えられて楽しい一時を過ごしてきました。
まつおクリニックのサイト:http://matsuo-zaitaku.com/
健康になるための医療の現場と終末を迎える人の心身の痛みを惜しみなくサポートしてくれる体制が整った社会が普通となる日を待っています!
緩和ケアについては、従来は、末期患者の身体の痛みを取ることをメインとしていましたが、最近では、初期の段階から緩和ケアを導入する動きになっています。
例えば、初期の段階であっても、告知直後は精神的に不安定になります。必要であれば、睡眠導入剤や安定剤など処方されます。
特に落ち込みがひどい場合は、腫瘍精神科(サイコオンコロジー)のドクターがカウンセリングをしてくれます。
身体の痛みだけではなく、心までもケアしてくれる、それも一種の緩和ケアなんですね。
「緩和ケア=死を待つだけ」という印象があり誤解を受けるかもしれませんが、現在の早い段階からの緩和ケアの導入が多くの患者を一日も早い社会復帰や自身の尊厳の回復へと導く大きな役割を担っていると思っています。
コメント