こんにちは。
がんになって 病院で 「エビデンス」という言葉を 頻繁に耳にするようになりました。
それと同時に、EBMという言葉を知りました。
EBMとは、エビデンス（証拠）に基づいた医療（Evidence Based Medicine）という意味で、1992年 英国のガイアット氏らが提唱した 「患者の視点に立つ医療」という概念の一つで、日本の医療にも広く活用されています。
それから6年後の 1998年にEBMを実践してきたイギリスのT.Greenhalah らが率いるグループから EBMだけでは、「患者の視点に立っていない」と訴え、EBMに加えて、NBMという概念が提唱されました。
NBMとは、Narrative Based Medicine の略で、「物語に基づく医療」という意味です。
例えば、同じ癌のタイプ、ステージである患者が、若い人、小さいお子さんをもっている人ならばリスクをとっても 化学療法、手術を躊躇なく選ぶ人が多いが、 その患者が人生を堪能した90歳ならば 抗がん剤を受けずに穏やかな時間を過ごしたいと思うかもしれませんし、年齢は高齢だが、治療に積極的な向き合って根治を目指す方もいます。
科学やデータとしての医学（EBM)と個々の人間に対する適した医療との間と患者の想いとに横たわる溝を埋めていくには、患者と対話する中（NBM）で「患者の物語」を医療者が共有することで，より 患者の立場にたった最適な医療が行われていくという概念で、現在の医療現場で取り入れられています。
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本日は、ショートリボンのスカーフキャップをご紹介致します。
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毎回の限られた診察時間の中で、自分の価値観や人生話を医者を伝えることは難しいと感じますが、今では医療系の大学の講義で、患者さんとのコミュニケーションについて学んでいます。
言われてみると 昔と違って 患者の声に耳を傾けてくれるコミュニケーション能力が高いドクターが増えてきているなぁと実感しています。
NBMは今から20年前に確立された概念なので、だいたい40歳前後以下の医療者は大学で学んでいると考えると、納得できる点があります。（笑）
治療中でも キラキラと輝けますように☆
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